工事事例Case
金庫の耐火性能が、非常に大事であることを実感した事例です。
扉表面が焼けてしまい,テンキ-部も焼失した金庫です
幸い中に入っていた書類等も無事、プラスチックトレイも溶けたりすることもなくも無傷でした。(画像は一部加工しています)
今回のご依頼は、火災被害にあった金庫を何とか開けてほしいとのご依頼でした。
すぐにお客様の元へお伺い致しますと、外側が黒く焼け焦げてしまった無残な姿の金庫が・・・
この金庫はテンキー式と言って、扉の表面に電卓のようなテンキーが配置されており、暗証番号を押して
金庫を開けるタイプなのですが、テンキー部分は写真のように完全に溶けてなくなっておりました。
こうなってしまうと、通常の解錠方法で、金庫を開くことができません。
お客様もお急ぎのようでしたので、金庫を破壊して開けることにいたしました。
詳細は控えますが、しばらく金庫と格闘し、何とか金庫を開けることが出来ました。
さてこの状態で、中のものは無事なのかとお客様と一緒に徐々に扉を開けていきますと。。。
内部は、一部ススなどで汚れていましたが、驚いたことに内部のプラスチック製のトレイは
溶けたりすることもなく無事、トレイの中の書類も無事でした。
火災は、鎮火まで1時間ほどかかり、家を全焼させてしまったそうですが、
金庫の中身は無事でした。
この金庫は2002年製造のEIKO製で、JISのテスト合格品で2時間耐火金庫です。
耐火金庫の耐火性能は20年とされておりますが、
製造から18年たった製品でも、ご覧のような耐火性能を有しておりました。
耐火金庫の重要性と必要性と性能を実感できた作業となりました。
最後に、火災被害にあわれたお客様の、今後のご多幸をお祈りいたします。
金庫内部は、一部がすすで汚れていましたが、内部が解けたり焼損している事は無かったです。